オープニングスタッフの現実

看護師の求人の中には、新規のオープニングスタッフとして募集しているものも存在します。
そんなオープニングスタッフとして働くメリットは多くありますが、デメリットも存在します。
代表的なメリットとしていえるのが、勤務するスタッフ全員同じスタートになるということ。
厄介な上下関係や派閥などに巻き込まれる可能性が低く、ストレスフリーに働ける傾向にあります。

さらに、全員が同期となれば、その分一体感が生まれ、チームワークも築きやすくなります。
そのほか、ルールを自分たちでつくり上げたり、新しくキレイな環境で働けたりするのもメリットです。
加えて、オープニングスタッフを募集する際、良い人材を雇用するために、好条件で募集をしている職場が多い傾向にあります。
実際、既存のクリニックに対して雇用条件の交渉をすることは難しくなりますが、新規オープンならば交渉の余地も出てきます。

一方デメリットは、まだオープンしていないため、現場の評判がわからないということです。
前情報がないとなれば、雰囲気や体制がわからず、不安に感じる人もいるでしょう。
また、みんなのスタートが同じで上下関係がない分、リーダー役がいないと意見がまとまらないという難点もあります。
最初はどう動いていいのかがわからず、試行錯誤の日々となるでしょう。

はじめはみんなが初心者となるため、体制やマニュアルづくりに注力しなければなりません。
それに伴い、課題を見抜く洞察力と改善力が必要とされるでしょう。
そうなれば、おのずとイレギュラーな作業が重なり、業務以外のタスクが増えるものです。
そんな状況に対し、不満を抱かず取り組める人であるかどうかも重要な部分になってくるでしょう。